ポートフォワード設定を行うことにより、Linuxデスクトップアプリケーションの画面をSSH接続経由で自身のPC(Windows)に転送することができます。
ここでは下記の想定環境での設定方法を解説します。
- SSH接続先 : インターネット/イントラネット経由で接続したLinuxサーバ
※サーバ側で X11Forwarding が許可されていること。 - SSHクライアント : Tera Term (Download : GitHub)
- Xサーバ : VcXsrv Windows X Server (Download : SourceForge)
※好みのXサーバ ソフトウェアがあればそれでも良い。
先ずは Tera Term と VcXsrv を自身のPC(Windows)にインストールした後、Tera Term で下記のような設定を行います。
- Tera Term のメニューバーから、[Setup]-[SSH Forwarding…] の項目を辿り [TTSSH: Forwarding Setup] 画面が開いたら、[Display remote X applications on local X server] のチェックをオンにします。
- 続けて [Add] ボタンを押して [SSH Port Forwarding] 画面が開いたら、[Forward remote server] 項目を選択のうえ右側の欄に 6000 を入力します。更に [port] 項目の欄にも 6000 を入力のうえ [OK] ボタンを押します。
- 各画面を閉じて、Tera Term のメイン画面に戻ります。その際、下記のような警告メッセージが表示されますが [OK] ボタンを押して先に進みます。
- メイン画面に戻ったら、メニューバーから [Setup]-[Save setup…] の項目を辿り、設定を保存します。
次に、VcXsrv のインストール時、デスクトップに作成された XLaunch アイコンをクリックしてアプリケーションを起動し、下記のように設定します。
以上で準備は完了です。
Tera Term で Linux サーバに接続し、下記のようなコマンド操作を行ってからデスクトップアプリケーションの起動を行うと、そのアプリケーションの画面が自身のPCに表示されます。
$ export DISPLAY=localhost:0.0 $ xhost +local:user
下記は xeyes を起動させた時の様子です。
Firefox や Mathematica などでも画面転送できますが、応答速度や画面描画がとても遅いため実用性は低いです。