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研究分野

 植生学・植物生態学

キーワード

 種組成、植物資源管理、半乾燥地、砂漠化、茅場、絶滅危惧種、里地里山、生物多様性保全

私が取り組んでいる研究について

私は、植生学および植物生態学を専門として研究をしています。主に、半乾燥地における植物群落の種組成の変化や、植物資源の持続的な管理手法について研究を行っています。特に、砂漠化が進行する地域において、植生の回復と保全に向けた生態学的アプローチの開発に取り組んでいます。

近年は、日本の伝統的な草地利用の一形態である「茅場(かやば)」に注目し、その持続的な管理と生物多様性の保全に関する研究も進めています。茅場は、かつて農村の生活と密接に結びついた重要な植物資源の供給地であり、現在では多くの絶滅危惧種の生息地としても注目されています。こうした里地里山の生態系を維持・再生するため、地域住民との協働による管理手法の提案や、生態系サービスの評価にも取り組んでいます。

これらの研究を通じて、地球規模の環境問題から地域固有の生態系保全まで、幅広いスケールで植物と人間社会の関係を見つめ直し、持続可能な自然利用のあり方を探求しています。