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共同研究

バイオロギング技術を用いた過放牧による砂漠化プロセスの解明(2014-現在)

  モンゴル生命科学大学との国際共同研究です.研究代表者として取り組んでいます.放牧試験を行って植生調査から群落構造の変化を明らかにするとともに,ウェアラブルカメラを用いて放牧によって家畜がどの植物を選んでいるのかを時系列的に明らかにし,これらを整理することで過放牧による砂漠化がどのようにして発生するのかを明らかにしようとしています.本研究の一部は,公益財団法人旭硝子財団平成28年度環境フィールド研究近藤記念グランド,住友財団環境研究助成,JSPS科研費JP16K00567および26304001の助成を受けて行われています.

草原修復技術に関する研究(2015-現在)

 大連民族大学やモンゴル生命科学大学との国際共同研究です.鳥取大学乾燥地研究センターとも共同研究を始めました.研究者代表として取り組んでいます.劣化した草原を元の草原に戻すために有効な手法を研究しています.実践的な農学的アプローチを目指しており,人間と環境との関わりをさまざまな角度から明らかにすることが重要であると考えています.本研究の一部は,公益財団法人上廣倫理財団研究助成,公益財団法人国土地理協会学術研究助成,平成30年度鳥取大学乾燥地研究センター共同研究重点課題,JSPS科研費26304001の助成を受けて行われています.

乾燥地生物資源の機能解析と有効利用(2011-現在)

 チュニジアのボルジュセドリアテクノパークおよびモロッコのハッサン2世農獣医研究所との国際共同研究です.共同研究者として取り組みました.北アフリカの乾燥地から半乾燥地にかけて資源調査を行い,食薬資源植物の分布量や生育環境を明らかにしました.現地で資源植物のサンプリングを行い,共同研究者へ試料を提供しました.本研究は,JST・JICA 地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS)の助成を受けて行われています.

アジア半乾燥地における土壌中の環境汚染物質の動態と将来予測 (2014-2017)

 モンゴル農業大学との国際共同研究です.共同研究者として取り組みました.過放牧によって植被や種組成が変化し,放牧圧が高くなると土壌侵食が進行することを明らかにした.モンゴルの土壌からは発がん性リスクが疑われる物質も検出された.本研究の一部は,公益財団法人国土地理協会学術研究助成,JSPS科研費26304001の助成を受けて行われました.

北東アジア半乾燥地における土壌中の環境汚染物質の動態と我が国への影響 (2011-2015)

 大連民族大学やモンゴル農業大学との国際共同研究です.共同研究者として取り組みました.砂嵐の発生頻度が大きいモンゴルの西部から中部にかけて調査し,植生被覆や土壌硬度など地表面の状態に地域差があることを明らかにした.本研究の一部は,公益財団法人国土地理協会学術研究助成,JSPS科研費23405001の助成を受けて行われました.

中央アジアのステップにおける農耕や牧畜等の人為圧の影響評価および生物多様性の保全 (2007-2011)

 大連民族大学,新疆大学,モンゴル国立大学,カザフスタン植物研究所との国際共同研究です.研究協力者として取り組みました.ユーラシア大陸の東西で植生が変化する要因について調査し,人為的要因や土壌との関係について明らかにしました.本研究の一部は,JSPS科研費19405045の助成を受けて行われました.

ユーラシア大陸のステップにおける大規模農業が草原生態系に与える影響評価(2003-2007)

 大連民族大学,モンゴル国立大学,カザフスタン植物研究所,ウクライナ生態問題科学研究所との国際共同研究です.研究協力者として取り組みました.ユーラシア大陸全体で起きている環境問題を調査し,ヨーロッパ側では農耕によって,アジア側では放牧によって種多様性の減少が起きていることを明らかにしました.本研究の一部は,JSPS科研費15405042の助成を受けて行われました.