2025.10.1
日時:2025年11月6日(木)18:00〜20:00
場所:福岡国際会議場(気象学会秋季大会3日目)B会場(4階 413, 414)
テーマ:気候変動情報の普及と気象災害への備え:マスメディアとの連携
趣旨:2025年夏,国内の観測史上最高気温を更新するなど,猛暑,豪雨,ドカ雪などの災害級の異常な気象が頻発している.日本では,熱中症で一年あたり1000人以上の人命が失われている.背景的要因の一つが,地球温暖化である.しかし,人々はそれを理解していないどころか,危機意識が低い人々や無関心派が多数である.気象予測精度や気候理論がどんなに進歩しても,関心を寄せる人が少なければ,気象災害は防げない.脱炭素も進まない.気象・気候の最先端理論や,最新の気象予測を人々に伝えるのは「学者」ではなく,マスメディアである.しかし,マスメディアとの絆は極めて細い.気象学会は,毎日の天気予報という,マスメディアとの「チャンネル」を保持しているにもかかわらず,絆に育ってない.本連絡会では,「学会」と「マスメディア」の絆を太くするため,「学」と「マスメディア」の問題点を双方の立場から提起し,ご参加のみなさまと議論し,打開策を模索する.進行は、主としてパネリスト間の対談形式で進める。
コンビナー・司会:立花義裕(三重大学)
プログラム
1. 趣旨説明
2. パネリスト間での対談
伊藤みゆき(NHKラジオ気象キャスター)
川崎 豊(静岡朝日テレビ記者/元テレビ朝日社会部・災害担当記者)
立花義裕(三重大学)
対談テーマ:
「伝える側は学会をどう見ている?」
「記者は学者から得た知見から、何を選んで報道する?」
「学者がテレビ出演するときの心得」
「緊急の気象災害情報は、なぜ伝わらない?」
「地球温暖化や異常気象の報道」
他、フロアーからいただいたテーマ
3. 総合討論
主催:気候形成・変動機構研究連絡会
共催:気象災害委員会