家具の固定を促す内装デザイン


安全な住宅とは?
相次ぐ地震で、住宅の耐震性能に対する意識が高まっています。では、住宅自体の耐震性能が高ければ安全と言えるでしょうか?
近年の大地震において、負傷者の7~10%は、転倒した家具によって負傷しています。また、転倒した家具が避難路をふさいだため、避難が遅れる場合もあります。ところが、近い将来、大地震が起こることがわかっている東京近辺でも、家具を確実に固定している家は半数程度にとどまっています。
家具を固定しない人の中には、「どう固定してよいのかわからない」「賃貸住宅だから壁に穴を開けられない」という人がいます。つまり、家具を固定しないのではなく、固定できないのです。


なぜ家具を固定しないのか?


家具の固定を促す内装デザイン
家具の固定を促すためには、住人が家具を容易に固定できるような内装材料や内装デザインが必要です。そこで当研究室では、拓殖大学工学部の阿部・白石研究室と共同で、家具を固定しやすい内装材料や内装デザインの研究を行っています。賃貸住宅のように、壁に穴を開けるのを躊躇する場合、穴が目立たない内装素材を用いるのも効果的です。


穴が目立たない素材を配置した内装の例

詳しくは「家具固定を促す内装デザインと内装建材の家具固定能評価」(2013年LIXIL住生活財団研究助成報告書)をご覧ください。


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