伊豆大島エクスカーション報告

　6月15日・16日に大島において、大島自然愛好会と共催で大島植生セミナーと自然観察会が行われた。植生セミナーでは、筑波大の上條先生、東京農工大の星野先生、都立隅田川高校の八木先生、神津島・七島花の会の石橋先生が、それぞれ研究や活動について講演をされました。当日は多くの人が集まり島内だけでなく、島外からの参加者も見られました。

上條先生・星野先生は、自らが行っている研究についてまた、それら研究の成果から植生誌の作成について話されました。セミナー開始前には、すでに作成された伊豆諸島の植生図が広げられ、島の方々と先生とで議論がされました。

八木先生は現在の高校に移動する前は新島高校で先生をやっており、その当時新島において自然愛好会との活動また新島の植生について話されました。

七島花の会、全神津高校の石橋先生からは、七島花の会の活動また伊豆諸島の植物の変異について話されました。

今回の植生セミナーに参加し思ったのは、研究者と現地で植物を保全しまた伝えていく立場の人たちとの交流が、この先島の自然を次の世代に伝えていくために非常に大切だと感じました。私自身三宅島において研究に取り組んでいますが、研究から得られたことを島の方々と共有できればなと思うセミナーでした。今後もこのような機会が継続されればと思います。また大島の方々との交流もでき、とても良い機会となりました。

文章：門倉由季，写真提供：川田清和