研究内容
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原子・分子描像に基づいてナノ~ミクロンスケール系の電流・熱流・熱電物性計算を可能にする大規模計算手法「時間依存波束拡散法」の開発。
時間依存波束拡散法とは? … 高速アルゴリズム(オーダーN法)を用いた電子波束の量子論に基づく時間発展計算と分子動力学計算を連立させて、 久保公式から電気伝導度、移動度、熱電物性等を計算する方法。室温における1億個近い原子・分子集合系の伝導計算ができるので、実験結果と定量的に比較できる利点を持つ。
- 【大規模伝導計算法の開発】
量子論に基づくオーダーN伝導計算法の開発。電気伝導物性、Hall効果、熱電物性への応用
- 【有機半導体の電子伝導物性の研究】
Holstein型とPeierls型、両方の電子-フォノン結合を取り入れて、ホッピング伝導からバンド伝導までを解析。
(JST さきがけ研究の領域ホームページ)
- 【ナノカーボン系(カーボンナノチューブ、グラフェンなど)の電子伝導物性の研究】
ナノメートルからマイクロメートルまでのチャネル長をもつカーボンナノチューブの伝導物性を計算し、バリスティック伝導から拡散伝導への移り変わりを解明。
[研究内容紹介記事(英語)] (A4 3ページ)