このページは、次年度以降卒論にかかわるゼミ生にむけた、既提出者からの「教訓」メッセージ集です。現役ゼミ生は是非参考にして卒論執筆に取り組んでください。なお、文章は本人が書いたものをそのまま掲載してあります。
■若山孝弘 基本的事項(本当に当たり前の事ですが、確認の意味で) ・シラバスをしっかり読んで、体裁(サマリーをつける、題目は事務区に提出したものと全く同じでなければならない等)、期日、時間(17時でな15時)、提出場所(事務区でなく今年は3階の教室だった)、提出方法(二部提出、クリップで留めて提出)等の確認。 ・本当に当たり前のことですが、時間には余裕をもって!追い込まれるとパニックに陥ります。僕は提出期限1時間前は、まだ目次を書いていました。それでいざプリントアウトしようとマズ保存しようとすると、フロッピーが容量オーバーで保存できず、デスクトップに保存してプリントアウトしようとしたら、なんとコンピューターがフリーズ。目次、本文、注などを分けて保存していた僕は、どれを保存しているか分からなくなって、青ざめた。幸いすべてのデータはZドライブに保存されていたのでよかったのだが。こうしたハプニングに追い込まれると、時間がないだけにパニックになり頭が真っ白になって、対処がうまく出来ないこともあります。またこの経験から、保存はとにかくこまめにしてください。学校のパソコン、図書館のパソコン、フロッピー、自宅のパソコン、面倒くさくてもいざというときに、助かります。 ・論文内容としての反省は、提出後落ち着いて読み返してみると、論文というよりは事実を羅列した「レポート」になっていたのが悔やまれます。引用などを効果的に使用して、自分の意見をはっきり書けるとよかったです。 ・なかなか論文が進行しない僕のような人は、まず「本文を書いてみる」ことがよいのではないかと思います。僕の場合、メインテーマの周辺知識をまとめてから書こうともって、11月くらいまで、参考文献を読んではまとめいました。これはこれで時間があればよいでしょうが、やはり書かないとどんな情報がいるかわからず、結局無駄な知識をまとめている事になってしまいました。テンションの高いときに一気に書いて後から知識を増やして、チェックしながら、直していく方がよかったのかなーと思ってます。 ・やはり、ワードを使いこなせたほうがよいでしょう。僕はほとんど書く機能しか使えなかったので、最後に体裁を整えたりするのに苦労しました。 ・先生に何度もチェックしてもらったほうが、やはりよい。論文の展開、内容は書いてる人にとっては「これでよい」と思いこんで書いてるから、なかなか誤りや強引さに気づけない。、またテクニカルタームなどを注なしで進めてい事も多い。そうした事を大先生に細かく何度もチェックしてもらえるのだから、がんばって何回も見せたほうがいいでしょう。(先生は大変ですが)
■松本悦子 卒論を書き終え、今ホッとしているところですが、記憶が鮮明なうちに、私の体験を記しておこうと思います。私の執筆過程には失敗も数多くつきまといましたが、以下の記述から、みなさんに、 ほんの少しでもお役に立てる情報があれば幸いに思います。 私がやってよかったなと思っていることは、参考文献を読み進める際に、自分の論文の中で使いたいと思った箇所については、直接ワードに打ち込むというスタイルです。 付箋紙を貼っていく、ということはよくやると思うのですが、加えて私は、(大体何章で使うか予測がついているものは例えば「○章引用」っていうタイトルで)ファイルを作っておいて そこに打ち込み、保存しておきます。 実際書く時はコピペをして使うという感じにしていました。 その方が文献を読む段階でもある程度自分の論文に予測がつけられますし、 系統立てて文章が組めると思います、また手間も随分省けます。 また卒論は時間をかければ進むというようなものではないということを 実感しました。実際書いている時間よりも、思考をめぐらせている時間の方が長いで す。 精神的にも、「卒論」の重荷(?)は結構つらいものがあります。 精神的に余裕を持つためにも、卒論の取りかかりはとにかく早めに!!が 重要です。 一日○ページ書けば○日で終わるな〜という希望的?甘い?無謀な?予測は 立てないで、堅実な計画を立てて行ってください。 また、私の書いた内容が人類学であったということもあり 抽象的な論が多かったり、最終的に結論をどうしたらいいのか、ということに 十分に予測しきれてなかった部分もありますが途中で 書きたいことと書いていることとの乖離にやりきれなくなったことがありました。 そのようなことを十分に吟味する時間を設けるためにも 早めに書き始めることが大切です。 心の中では「卒論」「卒論」の二文字がつきまといながらも、 精神的には追い立てられてはいたものの 私は実際にとりかかるのが遅かったと思います。。。。 私はインタビューを実施したのですが インタビュー依頼をしても返事が返ってこなかったり 引き受けてくださったにも関わらず、途中でプツリと 連絡が途切れてしまったりと困ったことがありました。 インタビューをする時期などにもよると思うのですが 早めの依頼と、多めの依頼をする必要があると思います。 またゼミのメンバーや友人同士で週一回など 定期的に会い、卒論の進行状況報告や見せ合って 指摘し合うといいと思います。 卒論執筆ってどうしても自分ひとりで思考をめぐらすという作業に なってしまうので、見えなくなってしまっている部分があったり 煮詰まったりすることも多いと思います。 いい刺激になりますし、人に言われて気付くこともありますし 卒論執筆の良いペースメーカーになると思います。 何より励ましあえるのがいいです! そして第一稿を早めに!早め!に書き上げて関根先生に 見せて添削を受けてください。 そうすれば締め切りまでにさらに自分の論文を練り上げることが出来るし 関根先生の負担も軽減します。。。。 ハードの面ですが、 パソコンの整備(?)はしっかりと!!あと原稿のバックアップは必ず!! 私は執筆中にパソコンが強制終了になり、 第3章が丸々消えてしまい(それもクリスマスくらいの切羽詰った時期に!!) 泣く泣く書き直しました。 幸いプリントアウトしていた部分や、バックアップのフロッピーから 部分的に拾えたところ以外は、思い出しながら必死にやりました。 ですがやはり思い出せない部分も多々あり、非常に悔やまれます。 (書き直したことで整理できた部分ももちろんありますが。) 最後に健康管理はしっかりと!! 以上拙い体験記ではありますが寄稿させていただきます。 みなさんの健闘を祈ります。
■渡邊由香理 1.調査と執筆 まず、卒論を書くにあたって先行研究をすると思いますが、先行研究はだらだらやらないで、ある程度調べた所で一度論文形式にのっとった文章にしておくとよいと思いました。大体夏休み終了時くらいまでに仕上がっているのがベストだと思います。その後は、3,4章を書いている間に必要に応じて膨らませたり、削除したりするのがいいと思います。 2.執筆の際の諸注意 常に論文の全体像を頭に描きながら執筆することを心がけたらよいです。論文中に書くことと、注にまわすところを区別し、できるだけシンプルに書くことをお勧めします。はじめから終わりまで順序にのっとって書くのではなく、構想がまとまった所から執筆すること、順序良く書いていくと文章が間延びしていくことがあります。また、結論の概要をまとめてから必要な要素をピックアップし、組み立てていけるとよりよいでしょう。 3.結論 構想発表の段階で結論が見えていないことが多かったのですが、結論が決まっていないのに書いても厳しいです。書いても結局大幅書き直し、ということになりかねないので結論をできるだけ早く煮詰めて、それに必要な情報だけを盛り込むようにしたほうがいいと思います。
■天野夏樹 ・文献や資料から何らかの引用をする際、正確な情報を論中に 記載するための事実確認に相当の時間を要するので、その点に 留意すべきだと思います。(どこにどのデータが記されていたのか、 付箋やマーカーなどで印をつけてはいましたが、それを探すのに 苦労したので・・・) ・執筆前に一通りシラバスに目を通しておくこと。英文サマリー については、独論にはなかった項目なので特に見落としがちです。 (私がそうでした) ・上記に関連して、「ゼミ執筆要領」にも早めに目を通しておくこと。 出典、注のつけ方は簡単そうで意外とややこしいので、早い段階で 要領に則った記述をしておくべきだと思います。後で直せばいいと 思って我流のつけ方をしていると、手を入れる時に引用箇所を 探すのが大変です。時間がないときに正確な記述方法が分からず、 その上相談できる相手もいないような状況であれば、とりあえず 自分なりにまとめて、その部分の文字の色を変えるなど、後々 自分に分かりやすいように強調しておくといいと思います。 ・参考文献リストを作成するのは予想以上に時間がかかります。 また、ネットから入手した情報については、入手した日付とURLを 控えておくようにすること。私は、前年にプリント・アウトした 記事の中に、年明けには閲覧不能になっていたものがありました。 ・目次を確認しておくこと。要領にしたがって論文を構成しますが、 少しでも順番を間違えてプリント・アウトしてしまうと(例えば、 参考文献リストとサマリーの順序を前後逆にしてしまう)ページ数 がくるってきてしまいます。 ・他にも、表紙の記載事項、フォント、ページ設定etc.細かいこと ですが、これらを軽視してすべてを後回しにすると、提出時に 不足部分が見つかって受理されないなどの問題につながるので、 とにかく早いうちに確認しておくべきです。 ・これらのようなことを避けるためにも、学類の締め切り前に 「一度すべてを書き上げたもの」を先生に提出することになって いますが、できるだけそのルールを守るようにすること。 先生が細かい点まで添削してくださるので、シラバスや執筆要領を 読んだだけでは分からないような体裁についてもその時に相談する ことが可能となります。(私は間に合いませんでしたが、その分、 提出直前には他のゼミ生を質問攻めにしてしまいました) ・書いていくうちにあらゆる疑問が湧いてきます。その都度、要領を 確認するようにし、分からないことは逐次先生に相談するといいと 思います。 ・シラバスには「前日までにプリント・アウトを済ませておくこと」 と書いてありますが、本当にその通りだと思います。当日は学類の 端末室は混み合いますし、プリンターが故障するということも 十分あり得ますので。(今年は4台中2台は調子が悪かったです) 以上、長々と書きましたが、自分自身の反省です。
■永松祐子 A省略 B家族→いま井上サンとかとうさんと同居しています。この家族がご飯に洗濯にお世 話してくれたのでまともな生活を送れました。ちゃんと食べて、ちゃんと毎日人 と話せるということは幸せです☆
■中川彩子 1.経験談 私が卒論を執筆してみての反省とともに、理想的なフローチャートを つくってみると次のような感じです。 1) -テーマをはやめに絞る。 -できる人は2,3年のときから興味のある分野で卒論を見据えて独論にとりくむ(わたしは独論のテーマと卒論のテーマがまったく違ったので、この点に関してはとくに差を感じました)。
2) -なるべく多くの情報を集める。
3) -構想をよく練る。 4) -草稿ははやめに先生にみてもらう(よりよい論文になること間違いナシ!)。 5) -提出日前に申請したタイトルと実際のタイトルがあっているかをきちんと確認しておく(絶対に大丈夫だと思っても間違っていることが多い!)。
■内田誠二 1.卒論の計画は早めに!そして先生のチェックをうける。 卒業論文の計画は早めに立てることが大切だと思いました。計画は内容によってよく変わりますが、それは仕方のないことです。あと、計画の途中で定期的に先生のチェックを入れてもらうのがよいと思います。先生のチェックがあると、嫌でも期日中に仕上げないといけなくなるので、中だるみを防げると思います。
2.書けるところから書く。
3.プリントアウトは余裕をもって。
4.調査は余裕をもって。
5.題目を控えておく。
6.ゼミでの意見を大切にする。
■相良千果 卒論を書き終えてホッしましたが、あれが「学生時代の集大成」では恥ずかしいとい うのが本音です。書き終わった今だからこそ、卒論制作はこうしていけば良かったと わかってきた点がいくつかあります。
1.優秀論文をいくつも読む
2.構成をしっかり固める 逆に自分がやっていて良かったと思う点は、夏休みの時点から自分が書こうと思っ ているテーマ及びそれに少しでも関連している本をいくつも読んでいた点です。「ご み問題」だけでなく「環境問題」全般の本を読んでいたおかげで、直接論文に書かな くても様々な立場から問題を考察することができました。 ゼミ中に卒論構想を発表して他の人の意見を聞くという行程は、卒論を書く上で本 当に役立ちました。せっかくゼミという場が与えられているのだから、その機会を多 いに利用して新4年生も卒論制作がんばってください。
■豊田義信 卒論を書き終えた今、これから書く関根ゼミ生に伝えたいこととして、3つの基本的なことを書こうと思います。今の私にとって重要だと思う順序で書いてみました。尚、論文の書き方については関根先生が薦められた浜田真理他(2002)『論文ワークブック』、\2,500-を参考にしました。
1.序→本文(根拠)→結論 論文を貫く一本の論旨を大切にする。
2.序で問を立ててから書き始めること。
3.流れる文章 一貫性を意識して書く。
■辰巳研一 準備編 ・夏までにはタイトル、内容の大筋をたてよう! ・参考文献などもそのころから集めだそう! ・「論文ワークブック」で論文の書き方を勉強しておこう!
執筆編
提出編 3年生の皆さん、きちんとやることはやって先生を安心させてあげましょう!ゼミ長より
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