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2019年度 応用言語学特講Ⅰa |
p1~ Introducion
第二言語の記述
①文章を形成するために、自身に内在化された技能と知識を利用する認知プロセス
②特定の目的や状況で行われる言語活動
→第二言語研究の範囲はかなり広い
p2~ The scope of~
・第二言語研究の種類は多岐にわたり(前述)、様々な方法で分類されている
・研究のタイプの最も基本的な違いは、【言語を学ぶものとして書く】ことと、【実際のある 特定の目的のために書く】という部分
→Manchon(2011)において、”writing-to-learn”あるいは”learning-to-writing”と説明されて いる
例)学生がリスニングを行った後に、そのテキストの内容を書き起こす活動 →その言語を理解させるための活動
・書くことを学ぶ活動
例)Kuien and Vedder(2008)
(目的)学生が言語活動を行うのを補助するために、教師が行うことを理解する
p3~ Different questions~
・第二言語における記述の調査
→定量的(quantitative)なアプローチと定性的(qualitative)なアプローチが存在
例)実践と結果の因果関係を確立させるために……
→研究者が被験者をグループ化し、それぞれのタスクを実行、その結果を集計する定量的研 究が不可欠
→教師の指導法、それに対する生徒の反応を把握するためには定性的研究が不可欠
・事後主義
→科学的方法で具体化されている
(目的)客観的真実を可能な限り見つけ出し、一般化できる知見を生み出す
・ポストモダン主義
(目的)個々の経験を多様化し、文章化するためにある設定や参加者の詳細な情報を提供す る
p4~ Two example studies
⑴Lundsorn and Baker(2009) 学習者の学習能力向上に影響を与えうるレビューに関する研究
⑵Zhu and Mitchel(2012) 定性的研究。レビューに対して被験者がなぜそれぞれ異なる理解をするのか
(研究)
・RQ
①ピアペーパーを見た学習者は、それを改善する学習者より筆記能力が上がるのか
②学習者はなぜ異なる反応を示すのか
③どんな文章の場合に能力が向上するのか
〇結果
・記述能力が低い、中程度の学生にとって、時間に関して重要な効果があった
・新しい学生に平均処置効果が認められた
・時間とグループの違いは、筆記の全体的な面で関連している
・生徒のスタンスはピアレビューに参加するという動機に導かれていた
・Rosa, Ingrid では異なる動機が働いていた
・ピアレビューはよく聞き手の気づきを高める方法として用いられるものの、Rosa にはそ れがみられなかった
・生徒は自身の目的に沿ってタスクを実行していた
・Lundstorm and Baker(2009)→両グループが時間とともにエッセイの能力が向上していた
・Zhu and Mitcell(2012)→参加者のスタンス、態度、動機を詳細に説明している
p11 Organization~
・この本の大まかな流れ 第二言語記述の方法、定量的・相関的
・因果的なアプローチについて、定性的・民族史的ア プローチ、ケーススタディについて