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2019年度 応用言語学特講Ⅰa |
小見出し
-Coding
and Reporting
-Overemphasis
on Academic and English Texts
How to
Design a Text Analysis Study
-Selection
of Target Texts
-Analysis
Discussion
of A Focal Article: Lim(2010)
1.1Coding
and Reporting
【ターゲットテキスト研究の背景】
・(手動でコーディングするのが難しい)構文パーサーなどを使って語彙のまとまりや構文を識別し特定の機能を調べていたが、多くの研究はその追跡調査として人間の判断が含まれていた。
例)Zhang(2015):構文解析パーサーを使うも、その後自動でタグ付けされた例の一部を除外した
・分析する前提として、分析対象の定義が困難である。
例)Swales(2004):a discoursal or rhetorical unit that performs a coherent
communicative function in a written or spoken discourse
・moveとstepの定量化する上での問題
→Samraj(2005)の提唱した、個別のトークンとは別にmoveの種類を割り当てる方法で対処できそうだ。
【ターゲットテキスト研究の問題】
・異なる分野の異なるテキストについて研究されているものがほとんど
なので、その比較が困難
・1つのデータソースへの依存
1.2 Overemphasis
on Academic and English Texts
【ESPと第二言語習得を取り巻く環境】
・これまでの研究が対象としているテキストはほとんど学術テキストである。職場などでのテキストを集めることは不可能ではないが、ESPや語学教育に関わる人の多くが学術的な文脈について研究しているとなると自然と学術テキストが多くなるのではと考えられる。
例)Mulken
and van der meer(2005):会社に電子メールのコピーをもらうことを要求した
・ここで検討されているのは全て英語である。他の言語の研究も必要だが、需要を考えると優先順位が低くなる。
例)Parodi(2014):スペイン語の教科書のジャンル分析
2.How to
Design a Text Analysis Study
【ターゲットテキスト分析をする上での要点】
研究上の質問によって以下の2つが決まる。
①テキストとコード体系
・データのサイズ、そのソース、テキストの著者の背景と技術について考慮する必要がある。
②コーパス分析
・定義があいまい(推論判断を必要とする)になるとターゲットテキスト研究には適さない
・量的な研究だけではなく質的な研究・分析も必要なケースもあるので、十分に吟味する必要がある。
3.Discussion
of A Focal Article: Lim(2010)
・大学院の教員が学生の論文の結果にフィードバックを与えるのは難しい。どれだけのコメントをすべきか、議論のためにどれだけ節約すべきか
例)学生のテキストに、セクションはあるものの、その説明はなかった
・2つの異なる学問分野を比較するために、Limは応用言語学と教育の分野を選んだ。
応用言語学:TESOL、Quarterly、ESP
教育:国際教育研究ジャーナル、教育評価
→サンプリングと分析はターゲットテキストを記述するのに最も困難な要素である。それを解消するために、より幅広くサンプルを収集する必要がある。
【Discussion
Point】
・コーパスや構文パーサーを使った分析において、分析された結果について手を加えるべきか。また、手を加えてもよいのはどのような条件か。
・L2ライティング研究のためのターゲットテキスト分析をするとき、質的研究は必要か。