![]() |
2019年度 異文化言語教育評価論 |
Chapter
2 (pp.17.-26.)
連続的で循環的
■ 非明示型(implicit mode)・明示型(explicit
mode)のどちらの評価(テスト)にも連続性と循環性がある。
連続性…指導と学習の基盤となる進行しながらの一連の流れ
型による違い:非明示型→評価と評価の間の時間が2~3秒
(eg. 生徒に指名して答えさせるなど)
明示型 →評価と評価の間の時間が少なくても数日
(eg.
章末テストから次の課の章末テスト・総まとめテストなど)
循環性
教室で行われる言語テストの使用
■ 教室での言語テストは、生徒・教師・学校・周囲の人間・組織にプラスの側面をもたらす一助となる
言語テストの使用(Language assessment use)=①生徒の言語能力についてのテスト結果を分析
(interpretations)
+
②判断をするためにこの分析を使用する
(decisions)
(Language assessment useには入らないが、③判断によってもたらされる利点(beneficial
consequences)を考える必要もある)
まとめ テストの使用目的は
① 生徒の能力の指標としての
② 判断を下す材料としての
③ 生徒や教師などの役に立つ
生徒の言語能力パフォーマンスの情報収集である
教室で言語テストを実施する際のつながり
■ テストの実施は、生徒のテスト結果とその後にもたらされる有益な結果を結び付けることである
それぞれの間には前からのinformationと生み出されるoutcomeがある
Activity 2.3
次の文章を読んで表の中に当てはまる例を記入しましょう
・先生はリーディングの章末テストをします。テストは3つの文章が出ていて、それぞれにタスクがあり、生徒は短文で答えます。先生は正しく答えられたタスクに数で点数を付けます。その点数をリーディングの熟達度とみなし、解釈します。この点数をリスニング・スピーキング・ライティングのテストの点数とともにみて、どの生徒がこの授業をきちんと理解したかを見ます。先生は、その教材をマスターし、次のレベルの授業の準備をする生徒を確認したいと思っています。
テスト作成者と使用者 ■ Stakeholder:テストを使用することで影響を受けたり利益を得たりする人や授業や組織のこと
特に重要な役割を担うStakeholders
(意図した結果や判断を考慮) ②テスト開発者(作成者):テスト作成や実施、採点に責任のある人や組織 (生徒の言語能力についての情報を考慮) ※ 大規模テストでは①と②は違う人や組織が担うことが多い。 ※ クラスで行うテストでは①②とも教師が担うことが多い。 テスト使用の実現性 ■ 言語の授業で考えるべき大切な点はテストの使用が実際に可能かどうか (テストで必要とする資源が必要な時に手に入るか→入らなければテストはできない)
実現性(practicality): 手に入れることができる資源と、テストの開発と使用で必要とされる資源の関係性 〇 テスト使用のための資源 資源=「人」「用具」「時間」 「人」:開発者・使用者・タスク作成者・採点者・実施者 「用具」:空間(開発する場所/会場)・設備(筆記用具・音声機器・パソコン・ノート・スマホなど) 「時間」:開発時間(開発・実施・結果報告まで)・特定の活動時間(計画・下書き・採点・分析) テスト開発には、様々な種類と量の資源が異なった時間で必要となる。 →資源を見積もることが実現可能性のためには必要となる。 Discussion Point The author said, “We use a classroom-based
assessment to help make good things happen
for our students, ourselves, our school, and perhaps other individuals and
institutions.” What do you think are
“good things” concretely, especially for school, other individuals and
institutions?