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2019年度 異文化言語教育評価論 |
2. Using Classroom-Based Laguage Assessments
(p. 16まで)
Language teaching
[Language use task] ある目標に到達するために 言語を使う活動
[Language teaching] 学生にlanguage
use taskに取り組ませる
[Language teaching/learning
task] 学生の言語能力をあげるために学生と教師が取り組むタスク
Language
Assessment
[language assessment
task / “item”] 学生のパフォーマンスの標本を集めるためのタスク
[language assessment]
(sg.) language
assessment taskの 集合
(一般的) 学生のパフォーマンスの標本を集めるプロセス
[classroom-based
language assessment] 教室の中で教師が展開/活用するlanguage assessment
・この本ではassessment = measurement = test (assessmentとtestを区別する人もいるけど)
※「assessment = プロセス」ということを留意
Similarities and
differences between language teaching and language assessment
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teaching |
assessment |
参加者 |
教師+学生 |
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タスクの条件 |
-教師はタスクを与え、学生はそれに取り組む |
教師は評価タスクを与え、学生はそれに取り組む |
タスクの目的 |
-学習を促進する -学習者の言語的、認知的、情緒的、社会的発達を促進する |
学生のパフォマンスの標本を集める |
・assessment tasksはteaching (materials, syllabus) に基づく
・teachingはassessmentに影響を受ける
Decisions made on the basis of
classroom-based assessments
-教師が自らのteachingの改善に使う
-様々な国で教師以外の人が参考にすることが多い
Decisionsの目的
[formative
decisions] 教授法の改善に役立つ判断
・teaching tasks,マテリアル, シラバスの変更
・学生にフィードバックを与える
・学生を能力別のグループ/クラスに分けて、学習を促進する
・タイミングはteachingより前、teachingの中に、teachingの後のどちらも
・例: 授業の終わりに小テストを実施したとき、ほとんどの生徒は成績が悪かったので、次の授業でこの内容を振り返る必要がある
[summative
decisions] 2つの目的
- 進級 (advancement):
より高いレベルの教授から得する学生を進学させ、同じレベルの教授をさらにもらうことから得する学生を進級させない
- 検定 (certification):
ある検定を与える学生が、その検定のレベルに相当する能力を持っていることを保証させるため
例:複数のassessmentを用いて、現在コースの目標に到達した学習者を進学させる
Stakes
・評価による学生にとっての影響力
・はっきりとした分け方は存在しないが、low ~ highのスペクトラムで考える
[low-stakes decisions] 小テストのフィードバック
[high-stakes decisions] 人生を変えるような判断、取り消しが難しい (進級、資格入学)
[medium-stakes decisions] 学生をレベル別のクラスに振り分ける
・影響力が高ければ高いほど、時間をかけてassessmentを実行しなければならない
Activity
Decision |
Stakes |
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低い |
中 |
高い |
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1 |
教授法を変える (マテリアル, タスクなど) |
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2 |
学習ストラテジーを変える |
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3 |
能力によって学生を異なったレベルのクラスに振り分ける |
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4 |
学生を進級させるか判断する |
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5 |
学生により言語レベルが高いクラスに行かせるか判断する |
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6 |
学習のフォーカスを決める |
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7 |
大学に受け入れる学生を選ぶ |
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8 |
次のユニット/レッスンに進むか決める |
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9 |
説明を足すか判断する |
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10 |
卒業時の学生の資格を決める |
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11 |
就職のための検定を行い学生に証明書を渡す |
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12 |
教授のフォーカスを決める |
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13 |
補助教材を選ぶ |
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14 |
コースを合格できない学生を特定する |
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(正解はp. 273.)
Classroom-based
assessmentsのModes
[implicit
mode]
-持続的、循環的
-教室内 teachingの一部分である
-多くの場合、formative decisionsを目的とする (質問の仕方を変える、例を与える、クラス全体に呼びかけるなど) が、 summative decisionsにも利用できる (進級させるかどうか)
- 学生は、assessmentの対象になっていることに気づいていないことが多い
例: 授業で教師が質問をして、答える学生を指名する
[explicit mode]
-teachingとは独立した活動である
-summative decisionsを目的とすることが多い (資格を確認する、進級させるか判断する) が、formative decisionsにもつながることがある (教師: 特定の項目にフォーカスして教える; 学生: 学習ストラテジーを変える)
-これはassessment (評価) の対象になる活動ことを学生も理解している
例:予告されたテスト
Discussion
points
(1) What is the difference between language use
task and language teaching/learning task? Provide examples and think about the
difference in relation to assessment.
(2) Which formative decisions are made before
teaching, which are made during teaching and which are made after teaching?