筑波大学 人文社会科学研究科                                                現代語・現代文化専攻                                           平井 明代研究室



2020年度  英語教育学Ⅶ

 

Chapter 2 Testing as problem solving: an overview of the book

Y.M

 

「最高のテスト」「最高のテスト技術」が何かという問いは、言語テストの実践についての誤解を示している。どのテストが適しているかは、テストの目的や状況に依存するものである。各テストの文脈はそれぞれユニークなものであり、まず明確にすべきことがある。

テストを作成する際、(a) 興味ある能力について、一貫して正確な測定を提供するものであること、(b)指導や教授にポジティブな影響をあたえるものであること (c)経済的であることを考慮すべきである。

そして明確にすべきはテストの目的である。言語熟達度を測るのか、成功する学生がどのようにコースの目標を達成するかを発見するのか、生徒の長所と短所を診断するのか、指導プログラムの段階を特定して到達度を評価したいのかなどである。本書でこれらについて扱う。

「一貫性」の要素は、テストの妥当性に不可欠の要素である。いつどのような環境で受検しても一貫して同じスコアとなるテストは、信頼性の高いものである。

本書はこうした内容をカバーしていく。