木曜セミナー科学特別セミナー 日程表

筑波大学 科学分野

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木曜定時のセミナー(15:1518:00

赤:木曜以外授業期間外

 

2017年度

 

        1221日(木)15:1516:30 総合研究棟A公開講義室 (110)

講演者:川瀬宏明(気象研究所) 

タイトル:未定

要旨:未定

 

        127日(木)15:1516:30  総合研究棟A公開講義室 (110)

講演者:高谷康太郎(京都産業大学) 

タイトル:シベリア高気圧/冬季東アジアモンスーンの変動について ー上層の循環変動の視点からー

要旨:シベリア高気圧は冬季のユーラシア大陸に現れる地表付近の寒冷な高気圧である。シベリア高気圧は冬季東アジアモンスーン活動を通じて、極東域から北西太平洋域の気候システムに大きな影響を及ぼす。言うまでもなく、冬季東アジアモンスーンの強弱は、季節風による東アジア域への寒気の吹き出しなどを通じ、日本を含む極東域の冬の気候に決定的に影響する。

シベリア高気圧または冬季東アジアモンスーンは、地表付近で卓越する現象ではあるが、研究の結果、その変動には対流圏上層の大気循環変動、具体的には偏西風の蛇行が密接に関連している事が分かってきた。周期が1ヶ月以内の季節内変動において、シベリア高気圧/東アジアモンスーンの強化をもたらすような蛇行の典型的なパターンは2つ見られる。その一つではユーラシア大陸上でのロスビー波束伝播が、もう一つでは北西太平洋上での南北双極子的な高度場偏差が特徴的である。一方、年々変動に伴う偏西風の蛇行パターンも2つ見られ、それらは季節内変動のそれと良く似ているが、その水平空間スケールが大きく、従って惑星波の変調と解釈出来る。以上のように、地上付近の冬季モンスーン活動には、対流圏上層の循環変動が大きく影響する事が示される。

 

        1116日(木)16:0016:40 総合研究棟A公開講義室 (110)

講演者:遠藤洋和 (持続環境学専攻) 

タイトル:Future changes in monsoon precipitation and their uncertainty projected by global climate models

(気候モデルを用いたモンスーン地域の降水の将来変化と予測不確実性に関する研究)

(持続環境学特別演習III

 

        1114日(火)10:1012:10 総合研究棟A 217A-B

講演者:Jörg Balsiger University of Geneva

タイトル:Relational dynamics in climate change adaptation

要旨: Climate change policies in general and disaster risk management in mountain regions in particular are characterized by their multi-level and multi-sectoral nature. The involvement of numerous state and non-state actors at local to national levels produces a variety of networks of interaction and communication, which makes relational patterns a critical factor in the understanding of adaptive capacity. Such understanding in turn can be enhanced through formal social network analysis (SNA), building on such conceptual notions of social capital, situated knowledge, and communities of practice. Recent work by the presenter illustrates the nature and potential areas of SNA applications in climate change adaptation research, including the use of actor embeddedness in vertical and horizontal governance structures as well as communication flow as important independent variables for adaptive capacity of local communities; the argument that adaptation is successful where sustainability understandings translate into cross-sectoral integration and collaboration on the ground; and the relative influence of network position on sustainability perceptions.

 

        1019日(木)15:1516:30 総合研究棟A公開講義室 (110)

講演者:釜江陽一 (持続環境学専攻)

タイトル:過去から学び将来を知る:スクリプス海洋研究所での滞在報告と今後の展望

要旨:現在の地球上の気候システムは、過去数千年間の中でかつてないほどの急激な変動の最中にあり、今世紀の前半には、数百万年前と同程度の温暖な気候に到達すると予測されている。この急激な気候変動に人間活動が影響していることは明らかであるものの、今世紀およびそれ以降の気候変動を予測する上で、過去および現在の気候システムの変動メカニズムを知ることは欠かすことのできない課題である。

本講演では、UCSDスクリプス海洋研究所滞在中に実施した気候変動に関する共同研究から得られた知見を紹介する。年ごとの気候を比較した際に、最も顕著な気候変動の一つとして認められるENSOは、発達・衰退する地域・季節が複雑であることに加え、その遠隔影響も決して単純ではない。滞在先で実施した共同研究を通して、冬季から夏季にかけてのENSOの遷移は、熱帯からの水蒸気の輸送を介して、東アジアの豪雨に極めて重要な影響を果たすことを見出した。十年規模では、複数の海洋変動の影響が重なり合い、さらに陸面に影響が蓄積されることで、今世紀初頭のカリフォルニアのメガ干ばつを始めとした甚大な被害を生むことがある。共同研究により、このような十年規模の変動は、遠く離れた世界各地のモンスーン気候を同時に変える可能性を持つことを見出した。さらに、今後の展望として、これらの年々・十年規模の気候変動のメカニズムを知ることにより、今後、百年スケールで起こる気候変化を物理的に予測し、不確実性を低減する手掛かりが得られる可能性について議論したい。

 

        928日(木)16:0017:30  総合研究棟A 217A-B

講演者:三寺史夫 (北海道大学低温科学研究所)

タイトル:豊かな親潮を育むアムール・オホーツク 陸海結合システムと北太平洋海洋熱塩循環

要旨:オホーツク海は三方をユーラシア大陸で囲まれ、南は千島列島間の海峡で北太平洋とつながっている縁辺海である。ユーラシア大陸では冬になると寒気が蓄積し、シベリアが北半球で最も寒冷な地域となる。このため、その風下のオホーツク海では海氷が活発に生産され、海水は重くなって沈み込み、最終的に北太平洋全体に広がる海洋熱塩循環を形成する。

アムール川は、オホーツク海に流れ込む大河であり、河口がちょうど、活発な海氷生成域であるサハリン北部大陸棚に当たる。このため、オホーツク海では、海氷生成を介して陸(アムール川)と海(熱塩循環)が密接につながる、という、ユニークな陸海システムを形成していることが分かってきた。本講演では、海洋植物プランクトンにとって必須の栄養物質「鉄分」に注目し、このユニークな陸海結合システムを紹介する。アムール川の湿原から溶出した「鉄分」はオホーツク海から北太平洋へと流れ出し、豊かな親潮域を育んでいる。アムール川流域はまさに、親潮域にとって「巨大魚附林」なのである。

 

        615日(木)15:1516:30  総合研究棟A公開講義室 (110)

講演者:山上晃央 (計算科学研究センター)

タイトル:現業中期アンサンブル予報における急激に発達した北極低気圧の予測可能性

要旨:北極低気圧は海氷や海水温、海洋生態系など北極域の環境に大きな影響を与える重要な大気現象であり、そのインパクトの大きさから北極低気圧の正確な予測は重要である。また、近年では地球温暖化に伴う北極温暖化増幅によって北極域の海氷の減少が進み、北極海航路の利用が進められている。これより、北極低気圧の正確な予測は社会的にも重要である。

本研究では、2012年および2016年に急激に発達した北極低気圧の予測可能性について、現業中期アンサンブル予報データ(TIGGEデータ)を用いて解析を行った。その結果、現業アンサンブル予報モデルにおいても、2012年の北極低気圧を正確に予測できるようになるのは2-3日前からであることが示された。これに対して、2016年の北極低気圧を正確に予測できるようになるのは3-5日前であり、2012年よりも予測可能性が高いことが示された。どちらの事例においても低気圧の発達の正確な予測には上層の暖気核の正確な予測が重要であった。上層の暖気核の発達を正確に予測するためには、低気圧同士の併合とそれに伴う暖気核の併合を正確に予測することが必要である。暖気核の併合の正確な予測には上層のトラフの位置と発達、極渦の位置の2つを正確に予測する必要があることが示された。2016年は例年と比較して極渦が強く、その予測可能性が2012年に比べて高かったため、2016年の北極低気圧の方が2012年の北極低気圧よりも予測可能性が高かったと考えられる。

 

        68日(木)15:1516:00    総合研究棟A公開講義室 (110)

講演者:遠藤洋和 (持続環境学専攻) 

タイトル:Future changes in monsoon precipitation and their uncertainty based on climate model simulations

(気候モデルを用いたモンスーン地域の降水の将来変化とその不確実性に関する研究)

(持続環境学特別演習II

 

        518日(木)15:1516:30  総合研究棟A公開講義室 (110)

講演者:Wei Mei  (The University of North Carolina at Chapel Hill) ※セミナーはキャンセルになりました

タイトル:Variability and changes in Northwest Pacific typhoon intensity

要旨: While of great concern to East and Southeast Asian countries, variability and changes in typhoon intensity are poorly known owing to inconsistencies among different datasets. We have developed a new bias-corrected intensity dataset, and determined the dominant climatic factors that control the basin-integrated typhoon intensity over the past six decades. We find that upper ocean temperatures in the low-latitude Northwest Pacific and sea surface temperatures in the central equatorial Pacific control the seasonal average typhoon intensity by setting the rate and duration of typhoon intensification, respectively. An anomalously strong low-latitude Northwest Pacific upper ocean warming has favored increased intensification rates and led to unprecedentedly high average typhoon intensity during the recent global warming hiatus period, despite a reduction in intensification duration tied to the central equatorial Pacific surface cooling. We have further explored regional characteristics of typhoon intensity change since the late 1970s. Using cluster analysis, we show that typhoons that strike East and Southeast Asia have intensified by 1215%, with the proportion of storms of categories 4 and 5 having doubled or even tripled. In contrast, typhoons that stay over the open ocean have experienced only modest changes. The increased intensity of landfalling typhoons is due to strengthened intensification rates, which in turn are tied to locally enhanced ocean surface warming on the rim of East and Southeast Asia. We will also discuss possible changes in both regional and basin-integrated typhoon intensity in a warming climate.

 

        427日(木)16:0017:15  総合研究棟A公開講義室 (110)

講演者:中川毅 (立命館大学)

タイトル:モンスーン気候を駆動する独立な二つのリズム

要旨:ミランコビッチ理論とモンスーン気候をつなぐ古典的な理論としては、中国のレス・古土壌の研究が世界的に知られている。この分野は劉東生(Liu Tungsheng)の卓越したリーダーシップのもと、1980年代から急速に発展し、

・氷期=乾燥(=夏モンスーンの弱化)、

・間氷期=湿潤(=夏モンスーンの強化)

という比較的単純なパターンを、多くの研究者の脳裏に深く印象づけた。

これに対し、2000年代初頭から台東の著しい、汪永進(Wang Yongjing)を筆頭とする鍾乳石の研究グループは、夏モンスーンの強度は氷期・間氷期サイクル(10万年周期)には対応せず、むしろ地軸の歳差運動周期(23000年周期)に支配されると報告している。

これら二つの立場はあまりにもかけ離れているため、建設的な融合は難しいように見える。では、どちらが正しいのだろう。

今回のセミナーでは、琵琶湖の堆積物に含まれる花粉化石を用いた研究で、この謎解きに挑む。

 

        420日(木)15:1516:30  総合研究棟A公開講義室 (110)

講演者:梶野瑞王 (地球環境科学専攻 連携准教授/気象研究所)

タイトル:エアロゾル動力学の研究:大気汚染から気象変化まで

要旨:まずは、自己紹介をかねて、これまで手がけてきたエアロゾル動力学モデル開発と、それを実装した領域気象化学モデルを用いた適用研究について、主に大気汚染に着目した既往の成果についてお話します。それから、大学での教育研究に関する抱負をかねて、主に汚染ー気象フィードバックに着目した現在進行中の研究 テーマについてお話できればと思います。

 

        413日(木)15:1516:30  総合研究棟A公開講義室 (110)

大気科学分野全体ガイダンス(内部向け;非公開)

 

 

はじめてお越しの方へ

 

本セミナーは学内・学外問わずどなたでもご参加頂けます。

 

会場は筑波大学 中地区 第二エリアの総合研究棟A公開講義室 (110)または107プレゼンルーム、または第一エリアの計算科学研究センター(CCS国際ワークショップ室です。学外からお越しの方は以下の交通案内をご覧下さい。

 

アクセス

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その他、セミナー開催可能な日程の一覧:

 

21日(木)15:0019:00          総合研究棟A公開講義室 (110)

125日(木)15:0019:00        総合研究棟A公開講義室 (110)

118日(木)15:0019:00        総合研究棟A107プレゼンルーム

111日(木)15:0019:00        CCS 国際ワークショップ室

14日(木)15:0019:00          総合研究棟A公開講義室 (110)

 

1214日(木)15:0019:00      総合研究棟A公開講義室 (110)

1124日(金)15:0019:00      総合研究棟A公開講義室 (110)

 

 

問い合わせ先:

世話人:釜江陽一(生命環境系 持続環境学専攻)

E-mail: kamae.yoichi.fw (at) u.tsukuba.ac.jp

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筑波大学 生命環境科学研究科